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しっかりと皺が刻まれ、節の曲がったそんな長年頑張ってきた手にネイルをするのが大好きだ。純粋に美しい。頑張ってきた手だからこそ築かれるもの。カラーリングをすると、その手をうっとりと眺め、今度は目尻を皺々にしながらにっこりと微笑む。その笑顔もまた、たまらなく大好きなのだ。
福祉ネイルの仕事はまたいつもと違う喜びがある。施設を訪問しておばあちゃんたちにネイルをすると、年齢を問わずオシャレをすることで心が豊かになり、気分を高揚させる作用があることを確信する。メイクやヘアの様に入浴することでリセットしてしまう事もなく、翌朝も起きた時から綺麗なままである。また鏡を見なくても自身で見ることが出来る。日常生活をしているなかで何度も手は視界に入ってくる。そこの爪先が綺麗に彩られていたらそりゃ『視覚的フィードアップ効果』を得ることができるのだろう。ネイルを施した後に、食事介助をしてもらっていた利用者さんが自分でスプーンをもったという嬉しい報告や、体操の時にいつもは座っているだけの利用者さんが手をあげるようになっただとか驚くようなことを耳にする。
これは紛れもなくネイルがもたらす魔法にかかったに違いない。私はそう思います。