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今日は、誰でも一度はしたことある痛〜いお話。 手指をついつい慌ててドアにぶつけたり、思いがけず誤って挟めてしまったりしたその拍子に爪を折るといった痛〜い経験はございませんか。「あ、イタタ!」そう思ってみると、爪切りでは切れない場所から折れていたり、亀裂が入っていたり。もちろん血が飛び出るわけではないし、傷といっても所詮爪。
そもそも爪は皮膚の一部ではあるけれど。髪と同じタンパク質の一種・ケラチンで構成され、皮膚の角質が変化して硬くなったものなので、爪切りでパチンと切っても血も出なければ痛くもないのです。そんな極小の傷でもそのままにしておくと、服やら髪の毛やらタオルやらとあちこちに引っかかって、そのうち痛みがでるところまでじわじわと亀裂がひろがり、指先が不便になるばかり。ええぃ! いっそ爪切りで切ってしまえ! とばかりに切ろうとするもそんな頃にはお肉と接触部分に到達してもはやどうにもならない。そんな時の対処法としては亀裂が大きく入らないうちに爪専用の接着剤『ネイルグルー』です。すっきり綺麗に修正できます。もちろん出血している場合を除き、爪のトラブルは早めにネイルサロンで修正を。爪の困りごとは、プロにご相談あれ。
今や一般的になった爪のお洒落『ネイル』って、一体いつから始まったのだろ? 疑問に思ったことはございませんか? 今回はネイルの歴史についてのお話。
実はネイルの原点は古代エジプトにあると言われています。紀元前3~4世紀、エジプトの王族はすでにヘンナという赤色の植物の汁を染料にして、爪に装飾をしていたと伝えられています。ただ、これは美容目的以外にも呪術的な意味合いがあったとされ、女性のみならず男性も施していたようです。美の探究者として知られる古代エジプトの女王・クレオパトラもヘンナを使って爪を彩っていたという伝えもあります。階級社会だった古代エジプトではネイルをつける人の階級と、そのネイルの色が対応していたとも伝えられており、古代において赤色は神聖なものとされていたことから、階級が高ければ高いほど、その色が濃くなったとも。
古代ギリシャやローマでも、高い階級に所属する人々は爪に対する美容的な関心はとても高かったと言われています。古代エジプトとは異なり、染料を使って爪を彩るのではなく、自然な美しさを引き出すために爪をお手入れする方法が探究されていたのだそう。まさに現代のネイルに通じる手のケアの歴史ですね。
爪は毎日ほんの少しずつ伸びています。健康な成人の爪の成長速度は1日約0.1㎜と言われてます。なかなか肉眼ではわかりにくいですね。いつの間にか伸びているというのが大半だと思います。
爪が伸びていく速さは季節や生活環境などによっても違いがあります。肌と同じで代謝が低下すると血流が悪くなり、爪に栄養が届きにくくなるため成長が促進されず、伸びる速さが遅くなることに繋がるのです。要するに代謝が良いと爪は早く伸び代謝が悪いと遅くなるというわけです。なので代謝が活発になる夏は冬よりも早く伸びますし、基礎代謝が高く、筋肉量も多い男性の方が女性より早く伸びると言われてます。部位でいうと、日常で様々な動作をする手の方が早いのです、足は血流が悪くなりがちなことも原因となり手の爪に比べ伸びるのが遅いですよね。また年齢によっても差が出てきます。若いほど早く伸び、年齢とともに衰えていきます。
そのほか、睡眠の質も影響してきます。成長ホルモンの分泌を促すと言われる『ゴールデンタイム』の入眠がベストなのはいうまでもなく就寝約2時間前にはスマホなどの強い光を見ないことも重要なのだそう。健康な爪を維持するためにはまずは代謝を整える事が重要だということですね。
本校にネイルを学びに来る生徒さんは10代から70代までと幅広い年代の方がいらっしゃいます。70歳の生徒さんはネイルの技術に関してはもちろん私が教える立場であるけれど、人生の大先輩であるのは生徒さんではるかに多くの経験をされています。なので立場逆転で教えていただくこと多し。何しろ70歳というお年で新たなことを習い始めるその行動は、それだけで見習うべき姿勢そのもの。
その方のお話の中にこんな話がありました。自分のカラダに感謝の言葉を毎日何度となくいうのだそう。朝起きて、伸びをして腕が上がることにありがとう、歩けてありがとう。ご飯食べれてありがと。「昔はあっち痛い、こっち痛い。疲れた、とこぼしていたけどそれでは私の細胞も聞かされて、かわいそうだったなぁと反省してるの」と笑っておっしゃってくれました。なるほど! 納得。自分を労ってお手入れしたり、おしゃれをすると元気が出るのも同じこと。高齢者施設で利用者さんにする福祉ネイルで元気を取り戻し症状が改善されたりするのもきっとこういうこと。毎日頑張っている自分のカラダをちゃんと労ること。1番の応援団でいることが元気の秘訣なのかもしれないと教わりました。
髪も肌もそしてもちろん爪も一朝一夕で美しくなるものではありません。日々、慌ただしく時間に追われてばかりいるとついつい規則正しい生活リズムが崩れがちになり、食事がおろそかになったり睡眠時間が乱れたりしてしまう。そんな日が続くと肌だけではなくお爪にもしっかりダメージがおきてしまうのでご用心。自身のカラダは自身の食べたものでつくられます。そこで今回は健康なお爪を保つために摂取したい食べ物のお話。
爪と髪の毛の大半は、たんぱく質でできていると言っても過言ではありません。たんぱく質は体内でつくることのできない必須アミノ酸のひとつです。なかでもケラチンは、爪や髪の毛の表面を生成している成分で、不足すると髪にハリやコシがなくなり、爪は割れやすいことになる原因になってしまいます。
必須アミノ酸を多く含んだ食べ物は鶏肉、豚肉、レバー、マグロ、あじ、チーズや納豆。必須アミノ酸は体内での生成ができない、もしくは量が極めて少ないものなので、これらの食品を通して上手に摂取していく必要があります。
ネイルをするしないにかかわらず自分にも他人からも目につくとこところ、健康なお爪でいたいものです。